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USB プロジェクト - サンプル・ソフトへの長い道のり(前編) [USB]このエントリーを含むはてなブックマーク#

今日は、USBプロジェクトのための資料集めの覚え書きです。

USB対応Flexisが発表された

2008年2月22日付けで、二つ目のFlexis™チップであるMCF51JM128が公開されました。 同時に評価ボードDEMOJMとそのデモソフトまで公開されました。 それが、CMX_USB-LITE: Complimentary USB stack by CMXです。 このサンプルソフトの中に"Generic HID Device"のマイコン側ファームウェアとPC側ファームウェアが入っていたので、読んでみる事にしました。

PC側ソフトウェアにはVisual C++が必要

PC側のソフトウェアは、Visual C++ で記述されていました。 それなら、Visual C++ Express Editionを持ってきて、すぐにコンパイルできるだろうと、 最新版のVisual Studio 2008 Express EditionのISOイメージをダウンロードして、インストールしてみました。 ISOイメージが1.1GBなので、DVD+RWに焼きました。 インストールに必要なディスク容量が約1GB。 すごい大喰らい。

Express Editionは、不完全だった

インストールして、さっそく、件のPC側ソフトウェアのプロジェクト(Micro$oft用語では、ソリューションと呼ぶらしい)を開いて、ビルドさせてみました。 すると、「afx??.hというヘッダが無い」と返してきました。

何のことだかわからないので、Micro$oftで検索をかけました。 その結果、「Express Editionには、MFCだかATLだかが含まれていないので、このヘッダは存在しない。」ということ事のようです。

わけあって、ライブラリが足りない

きっと、ユーザインタフェースの部分の話だろうと、 「#includeを適当に削除して」ビルドを続けると、今度は、「hid-libディレクトリにヘッダが無い」と返してきました。 hid-libディレクトリは、サンプル・プロジェクトに含まれているディレクトリです。 確かにhid-libディレクトリはありますが、その中には、ヘッダファイルはありません。 代わりにあるのは、"readme.txt"だけです。

"readme.txt"には、「著作権の問題があるから、ヘッダは入れられんかった。」と書いてあり、 「Windows DDKからコピーしてきてチョ。」とあります。 今度は、"Windows DDK"が必要なのですね。

Windows Driver Development Kit を訪ねて

普通は、ユーザ様にプログラムを作成してもらうのだから、 そのための技術資料はポロポロと落ちていそうなものですが、 そこはMicro$oft。 捜せど捜せど、「Windows DDK」がダウンロードできる場所に当たりません。 その中で、見つかったのが、 Which Windows Driver Kit and Test Kit to Useというページでした。

ふむふむ、「Windows Vista WDK」を捜せばよいのだな。 でも、やっぱり出てきません。 このページの中にはリンクがいくつかあって、その一つが、 How to Get the Windows Driver Kit and the Windows Logo Kitでした。

Micro$oft Connect という存在

このページの中には、"Windows Driver Kit"を入手するための二つの方法が紹介してあります。 一つは、「MSDN Subscriberからダウンロード」 "MSDN"が買えるのであれば苦労はしないから、これは論外。 もう一つは、「Micro$oft Connect Webサイトからダウンロード」という方法。 これは、何のサイトですか?

Micro$soft Connectは、 会員制のサイトで、 要するにMicro$oftのベータ版ソフトウェアを無償でデバッグしてやる奇特な人たちのためのサイトのようです。 何だか、だんだん腹が立ってきたぞ。[ちっ(怒った顔)]

まあ、仕方が無いので、660MBの"WDK"をダウンロードしている間に このBLOGの文章が書き終わりました。

次回は、WDKのインストールから。


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コメント 6

DAI

こんばんは。
ちょっと前まで6000.16386.WDK_RTM.isoと言う2ギガを越えるファイルが落とせたのですが、今はもうダメみたいですね。
VS2008もでかいし、これらだけで専用のPCがいるのじゃないかと思うくらいです。未だにクロック1.8Gなもので。
と良いながら、BCB2007のアップグレード版を買ってしまった。
by DAI (2008-03-03 23:03) 

noritan

やりたい事は、HIDデバイスドライバを使いたいだけで、デバイスドライバを作りたいわけではないんですけどね。何で、Driver Development Kitが必要になるんだか。
その昔、BCBにも"Personal Edition"というものがあったのですが、取り損なっていたみたいで手元にはありませんでした。たとえ、BCBV5が使えたとしても、MFCを生で使うのは辛いから、VB2008に走ってみます。
せめて、誰かに追試してもらえる環境で実現しなくては。

by noritan (2008-03-04 08:24) 

nori@じじい

BCB codegearのトップページに
>CodeGear製品の評価には、こちらからトライアル版をご利用ください。
と有るので個人で試すのなら大丈夫なのではないでしょうか?
http://www.codegear.com/jp
です。
カラーフロッグが欲しい、じじい。

by nori@じじい (2008-03-05 20:49) 

noritan

Borlandのトライアル版は、30日しか有効期限がありません。気合を入れて使わないとあっという間です。もちろん、再インストールしても有効期限は延びません。
無償版で何とかする道筋をつけなくては。でも、GUI無しで開発する元気はすでにありません。

by noritan (2008-03-05 21:16) 

nori@じじい

失礼しました。パーソナルはもう無いんですね。
BCB5と6は持ってますけどお貸し出来ないバージョンです。
孫の目が見えかけてきた様なのでLEDチカチカ(とりあえず手持のPICかAVRで)蛙に挑戦する予定。

by nori@じじい (2008-03-09 22:08) 

noritan

色々とありましたが、すっかり、Visual BASIC Express Edition を使う気になっています。
問題は、時代を経て肥大化し身動きの取れなくなったAPIのどの部分を使うべきかというところですね。古い世代のAPIには、もう頼れないので、最新のAPIを優先して使おうと思っています。

by noritan (2008-03-09 23:16) 

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