BDMアダプタ [電子工作]
BDMコネクタをバス接続するための「BDMアダプタ」を作成しました。
動機
円高の機会にUSBMULTILINKBDMEを購入しました。 これで、マイコンごとに評価ボードをそろえなくても済みます。 ところが、一つだけ困った問題が発生しました。
いままで作成してきたターゲット基板は、面積に余裕がないこともあり、少しでもコネクタ類は減らしたいと考えてきました。 電源を供給するためのコネクタも、個別にコネクタを配置するよりも、BDMコネクタから給電したほうが、効率的です。 今まで、DEMO9S08QG8評価ボードをMULTILINK代わりに使っていた場合には、DEMO9S08QG8評価ボードが電源を供給することができるので、それも可能でした。
ところが、USBMULTILINKBDMEは、ICP (In-Circuit Programming) や ICD (In-Circuit Debugger) を目的として作られています。 このため、DEMO9S08QG8の on-board MULTILINK のように給電する機能は最初から持っておらず、ターゲット基板は、BDMコネクタと電源を別々に持つ必要がありました。 電源のために、ターゲット基板にコネクタを増やしたくないな。
バスに接続してしまえ
要は、BDMコネクタがバス状に接続される構成であれば万事解決です。 「そのぐらいなら、作っちゃおう。」というのが、今回の作品です。
BDMコネクタを装備しているターゲットには、三つのBDMコネクタに「ターゲット」「MULTILINK」「電源」をそれぞれ並列に接続します。 これで、BDMコネクタから電源が供給できるようになります。
S-BDMにも対応
このBDMアダプタには、もう一つ白いコネクタが装備されています。 このコネクタは、私がS-BDMと呼んでいた規格で、BDMコネクタに収められた四つの信号を直列に並べたものです。 並び方は、MC9S08QG8の1から4ピンまでと同一になっているので、ブレッドボードでの工作に大変便利です。
さあ、これでバリバリと開発ができるぞ。
参考文献
MC9S08QG4/MC9S08QG8データシート―フリースケール・セミコンダクタ社 8ビット・マイクロコントローラ
- 作者:
- 出版社/メーカー: CQ出版
- 発売日: 2008/04
- メディア: 単行本
HCS08 Unleashed: Designer's Guide to the HCS08 Microcontrollers
- 作者: Fabio Pereira
- 出版社/メーカー: Booksurge Llc
- 発売日: 2007/11/13
- メディア: ペーパーバック
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