eclipse GALILEO に EGit をインストールする。 [プログラム三昧]
FX3 のソフトウェア開発キット (Software Development Kit; SDK) には、 eclipse が同梱されています。 せっかくソフトウェアを開発するのなら、どこかにリポジトリを立てて、共有しましょう。 リポジトリは、最近はやりの github を使ってみたいな。
github を使うには、 git クライアントが必要
FX3 SDK に同梱されている eclipse GALILEO には、 CVS クライアントがインストールされています。 そのため、そのままで、 CVS サーバのリポジトリに対してデータのやり取りを行うことができます。
ところが、この eclipse には、 git クライアントはインストールされていません。 必要であれば、自分でインストールする必要があります。 もちろん、 eclipse の他に git クライアントをインストールすれば、使えないことはありませんが、せっかくの統合開発環境ですから、 eclipse にインストールして使いたいところです。
eclipse 向けの git クライアントとして、 EGit というのが、あるので、これをインストールしてみます。
インストールするソフトウェアの場所を設定する
まず、最初に、 EGit が格納されている場所を指定します。 新たにソフトウェアをインストールするときには、メニューバーから "Help" → "Install New Software..." を選択します。
すると、ダイアログボックス "Install" が開きます。
"Work with:" テキストフィールドの隣にある "Add..." ボタンをクリックします。 すると、さらに "Add Site" ダイアログボックスが開きます。
このダイアログボックスでは、 EGit が格納されているサイトの場所 "Location" と、その識別名 "Name" を指定します。
ここでは、 "Name" に "Egit" を、 "Location" に "http://download.eclipse.org/egit/updates
" を指定します。
そして、 "OK" ボタンをクリックして、確定させます。
必要なソフトウェアをインストールする
"Add Site" ダイアログボックスが閉じたら、 "Install" ダイアログには、指定したサイトからインストールできるソフトウェアの一覧が表示されます。 今回、必要なソフトウェアは、 "Eclipse EGit" と "EGit Project Set Support" の二つです。 いずれも、 "Eclipse Git Team Provider" の中に入っていますので、それぞれをチェックします。
ここで、ついでだからと、全てのソフトウェアにチェックを入れると、それらが必要としているソフトウェアが芋づる式に増えていきます。 ここでは、必要最低限のソフトウェアをインストールして、後の手間を減らしています。
必要なソフトウェアを選んだら、 "Install" ダイアログボックスの "Next>" ボタンをクリックして、次の画面に移行します。
すると、インストールすべく選ばれたソフトウェアの一覧が表示されます。 ここで、 "Finish" ボタンをクリックすると、インストールが始まります。
インストール後の再起動
インストール後には、このようなダイアログが表示されて、 eclipse を再起動するように勧めます。 ここでは、お勧めに従って再起動すべく、 "Yes" ボタンをクリックして、 eclipse が再起動されるのを待ちます。
eclipse が再起動したら、 git インターフェイスが使用できるようになっています。 git の機能は、 "Project Explorer" のコンテキストメニューから、使用することができるようになっています。
RSA キーの場所を指定する
git のリポジトリに使おうとしている github は、 SSH2 の機能を利用して、ファイルのやり取りをしています。 SSH2 には、暗号に使われる秘密鍵と公開鍵が必要です。 これらの鍵の置き場所を指定するには、メニューバーの "Window" → "Preference" を選択し、 "Preferences" ダイアログボックスを開きます。
鍵の場所を指定するためには、 "Preferences" ダイアログボックスで、 "General" → "Network Connection" → "SSH2" を選択して、さらに "General" タブをクリックして、設定画面を呼び出します。
鍵のありかは、 "SSH2 home:" テキストフィールドで指定します。
デフォルトの状態では、ホームディレクトリの "ssh
" ディレクトリが選択されていますが、今回は、ほかの git クライアントも使っている ".ssh
" を指定します。
これで、鍵の置き場所が確保できましたので、公開鍵を github の設定画面で指定すると、リポジトリへのアクセスが簡単になります。
さいごに
ここで述べた手順は、新しい FX3 SDK が発行されるたびに必要で、リリースされるたびに行う作業となっています。 そのため、記録しておく必要に迫られたというのが、この文書の目的の一つです。 FX3 SDK で EGit を使いたいという方のお役に立てれば、幸いです。
関連文献
関連文献を並べてみましたが、私自身は、 WEB の情報をたよりに使っているので、文献を参照してはいません。 ほんの、ご参考までに。
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