DEMO9S08QG8でMC9S08SH32CTJをプログラムしてみる [CodeWarrior]
マイコン工作の実験室で、MC9S08SH32CTJのプログラムができないとの声が上がりました。 何でも、CodeWarrior for Microcontrollers の V6.2 では書き込めなくて、 V6.1 では書き込めるとのこと。 いっちょ、確認してみるか。
機材 - DEMO9S08QG8
確認してみるかと、思いはしましたが、私が持っているBDM機材は DEMO9S08QG8 しかありません。 本物のMultilinkと動作は違うとは思いますが、まあ、いいだろう。
サンプル - MC9S08SH32CTJ
サンプルは、TSSOP20パッケージのMC9S08SH32CTJです。 以前、変換基板にはんだ付けしたままのチップがありましたので、これを使います。
いざ、合体ぢゃ
幸い、MC9S08QG8CPBEとMC9S08SH32CTJは、1から8ピンまでに互換性があります。 この事実を利用しない手は無い。 DEMO9S08QG8にそのまま搭載しました。
残りの12本の端子は宙に浮いていますが、接触もしていないからまあいいでしょう。 これで、準備完了。 まずは、 V6.2 で試してみます。
確かに V6.2 では、書き込めない
Processor Expert を使って、 PTB7 に接続された LED を 2Hz で点滅させる「一行プログラム」を作成しました。 デバッグボタンを押すと、いつもの Connection Manager が出てきました。 "Connect"ボタンを押すと…いつもと様子が違います。
エラーメッセージです。 「デバイスに接続できません。HCS08プロセッサの電源を入れなおしてください。」 評価ボード上にチップを置いたのだから、これ以上の好条件はないはずです。 何度"Connect"ボタンを押しても状況は好転しません。 これが、「書き込めない」という症状なのか。
V6.1 では、書き込めた
V6.1 で Processor Expert を使って MC9S08SH32 のプログラムを作成するときには、パッチが必要です。 適用したパッチは、この二つです。 それぞれfreescale.comでキーワード検索すると出てきます。
- MCU_V6-1_SG32-SH32_SP
- MCU_V61_PE_3_03
合わせて 180MByte のファイルをダウンロード、インストールして、さあ書き込みです。 同じように Processor Expert で作成したプログラムを書き込むために Connection Manager の"Connect"ボタンを押すと…書き込めました。 プログラムの実行も出来ました。 LED はテカテカしています。 ブレークポイントも設定できました。 まったく、正常です。
またまた、Service Request にお願いしよう
ここから先、なぜ接続できないかをつきとめる機材が無いので、いつものように Service Request に質問してしまいます。 「DEMO9S08QG8で書き込めないんだけど」と質問して取り合ってもらえるかどうかが心配ですけど。
というわけで、続く。
参考文献?
この本には、MC9S08SH8は登場しますが、 MC9S08SH32は比較的新しいチップなので登場しません。
HCS08 Unleashed: Designer's Guide to the Hcs08 Microcontrollers
- 作者: Fabio Pereira
- 出版社/メーカー: Booksurge Llc
- 発売日: 2007/11/13
- メディア: ペーパーバック
Service Request から返答が来ましたが、
「ちょっと時間がかかります。現在のレスポンス時間は48時間以内で、質問によってはさらに時間がかかります。」
解決はもう少し先になりそうです。
by noritan (2008-07-20 19:55)
Service Request から返答あり。
「(添付されていた)スクリーンショットについて聞きたいんだけど。SH32じゃなくてQG8を選んでいる理由を説明してくれる?」
は、は、は、それは、DEMO9S08QG8を使ったからなんだよ。
ついでに「DEMO9S08QG8に搭載した写真」も添付してしまおう。
by noritan (2008-07-23 08:32)